第774夜のメルヘン
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スティーブ・ジョブスは復活するか
こちらの「スティーブ・ジョブスの時代は終わった」という記事と、TechCrunchの「Apple教と、信仰対象としてのスティーブ・ジョブス」という記事を読みました。
前者の記事は、特にジョブス氏の健康問題について誠実な発表をしなかったAppleを強く非難しています。そして、ジョブス氏の復帰は望めないだろうと書いています。
健康問題について、このように書いています。
世の中には、「ジョブズ氏のことはそっとしておいてあげよう」などという意見も多い。ジョブズ氏の健康問題はプライベートなことだから、と。とんでもない。ジョブズ氏の健康問題は決してプライベートなことなどではない。
スティーブ・ジョブズは株式公開企業のCEOだ。株式会社の経営者にプライベートな問題などない。さらに重要なことには、ジョブズ氏は普通の CEOとは違う。同氏はAppleの象徴ともいうべき存在であり、多くはジョブズ氏とAppleを同一視している。だからこそ、同氏の健康問題はなおさら重要なのだ。
確かに、ジョブス氏の健康問題はプライベートな問題とはいえません。この点においては、ジョブス氏の復帰を願う記事を書いているTechCrunchの記事も同様です。しかし、こちらの場合は
正直に言って、これ以上ジョブズの健康問題を云々したくはない。Appleをリードしていく人材が他に見あたらない中、同社の株価と密接に関係する問題ではある。彼は国家的な資産であり、気むずかしく、偏屈であることを許された人物だ。
と書き、
ともかく皆がジョブズが復帰して、一層の気むずかしさを見せてくれることを願っている。しばらくの間、誰もが所有するプライバシーを彼にも与えてあげるべきだと思う。
と、記事を締めくくっています。ジョブス氏が復帰できると信じているのなら、彼に一時だけでもプライバシーを与えてあげるのが、確かにAppleにとってもAppleを愛する人たちにとってもいいのでしょう。
後、ITメディアのオルタナティブブログの記事「シロクマ日報 > カリスマ経営者時代の終わり」が、ジョブス氏の問題に触れながら興味深い記事を書いています。
ジョブズ氏のような「カリスマ経営者」が崇拝されるというケースは珍しいものではありません。特に現在のような経済危機の状況下では、「どこからかスーパーマンが現れて、僕らの苦難を一気に解決してくれないだろうか」と期待してしまうのは普通の感情でしょう。しかし誰か一人のカリスマに組織運営を委ねるというのは、果たして現代に適したことなのでしょうか?
このような問題提起の後、トーマス・マローンという研究者の文章を引用し、これからはヒエラルキー型の構造ではなく、ネットワークで繋がったヒトデ型の構造を企業がとるようになるのではないかと述べています。確か、Googleがすでにこれに近い構造になっていますね。日本も、一人のカリスマ経営者が企業を引っ張っていくという形よりも、権力が分散したヒトデ型の方がメンタリティ的に合っていると思いますから、これから積極的にこのような構造にシフトしていってほしいです。
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